君がいたから
「ごちそうさまでした 」
しばらく、目の前にある朝ごはんを見ていたけど、どうしても食べる気分にならなくて
席から立ち上がる。
「結愛、食欲ないみたいだけど
体調悪いの ?」
「ううん、朝だから眠くて
頭動かなくて、
ごめんね…せっかく作ってくれたのに 」
「なら良いけど、無理しないでね 」
ご飯残してしまったのに
全く怒らないお母さん…
それどころか、心配までしてくれる
そんな優しいお母さんに嘘をつくのは心苦しかったけど、
何があっても病院行く気はないので、制服に着替えて学校に行く準備をする。
「あっ ヤバイ 」
時計に目を向けると8時10分…
時間がギリギリだったので急いで玄関のところまで行くと、お弁当が包んであった。
お母さんも体弱いのに毎日私やお父さんのために頑張ってくれているから本当に尊敬する…