君がいたから
「結愛ちゃん、こっち行こうか 」
「うん………グスン… 」
心霊病棟がから出ても、涙が止まらなくて
蓮先生にあんまり人がいない校舎の裏のベンチまで連れて行かれる。
「大丈夫? 思ったよりリアルで怖かったな…」
「怖かった…けど大丈夫………
あと…こんなことしてごめんね…」
太陽の光を感じ
だんだんと怖さが薄れていくと
ベッタリとくっついているのが
恥ずかしくなってきて離れる。
心霊病棟は衝撃なくらい怖かったけど
こうして、蓮先生に自分から抱きつくなんて
大胆なこと普通のときにはできないから
入ってよかった。
「俺は、ずっとあのままでも良かったのに
結愛ちゃんの可愛いところ好き 」
何言ってるの?
好きって…
どういう意味で…
蓮先生のことが好きだから
キュンとしてしまって
先生も私と同じ気持ちだったら…
そんなことまで望んでしまう。