君がいたから


「ご、ごめんな。こんなこと言って
変な意味じゃないから… 」


だけど。

やっぱり私に対してそんな気持ちはないと

今の蓮先生の言葉でわかってしまう。



本当だよ。

こんな思わせぶりなことを
言うなんて蓮先生は残酷だよ。


よく考えてみれば、私が病院の先輩の娘だから文化祭に来てくれたり、他の患者よりも相手してくれているんだと思う。


いくら仲良くなっても医者と患者の関係



止まったと思った、涙がまばたきするとひと粒落ちてしまう。


「迷惑だったよな………」


「違うっ 。迷惑じゃないよ ………

ごめんね…もう教室戻らないとだから。
今日は来てくれてありがとう」



これ以上蓮先生といると気持ちを
抑えられないくなりそうだから

離ようとすると
蓮先生に腕を掴まれる。


「今日は結愛ちゃんといられて俺すごい楽しかった。また連絡するから 」


「………うん 、わかった 」


こんなにも胸が苦しくなるのに
蓮先生と少しでも繋がっていたくて
そうこたえてしまった。




気分の浮き沈みが激しいけど

蓮先生が大好き
その気持ちだけはどんどん大きくなっていく











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