君がいたから
「でも………」
蓮先生が私と同じ気持ちだったら…
もしそうだったらいいなって思うけど、
蓮先生の好きは、そういう意味じゃないから…
「結愛ってそういうことは鈍感だからね。
言ってもわからないか
でも、自分の気持ちには素直になりなよ 」
「まっ、とにかく自信持って
もっと積極的にね 。 バイバイ」
気がつくと、
いつも2人と別れる道まできていて、
手を振ってバイバイする。
自分の気持ちに素直に…
もっと積極的に…
2人の言葉が頭の中にずっと残る。
迷惑かもしれないけど、私は蓮先生ともっと仲良くなりたい。
そう思い家に帰って、自分の部屋に入ると
Lineを開いて蓮先生にメッセージを送る。
『今日はありがとう(*^^*)
短い時間だったけど、楽しかったよ』
送信ボタンを押して1分ほどで
メッセージが返ってくる。
『こちらこそ、
今日は怖がらせちゃったから次は
結愛ちゃんが楽しめるところ行きたいな 』
『怖かったけど、蓮先生カッコよかった。
先生と出かけるの楽しみにしているね』
カッコいいなんて…送っちゃったよ。
恥ずかしすぎるから、送信取り消そうか迷っているとすぐ既読がつく。
『結愛ちゃんに言われると照れるよ
じゃあまたね(^^) 』
『うん、またね(*^_^*)』
いろいろあったけど幸せな1日だったな。
スマホを閉じながらそう思う。