君がいたから
4日後。
授業の終わりを告げるチャイムが鳴り響く。
「はい、筆記用具置いて。
後ろから回答を回収したら解散 」
頭痛い。
目の前がクラクラする。
何とかテストは乗り切ったものの
力尽きて倒れるように机に顔をつける。
その瞬間、ヒンヤリと冷たい感覚がする。
熱まで上がってきたみたい。
「やっと、終わったねー 」
「この後、カラオケ行かない? 」
「行く行く」
一気に解放されたかのように
楽しいそうに話すクラスメイトの
声が聞こえてくる。
前回のテストの時は私も、香帆と美月と
そんな会話をしていた。
だけど。今は
私、どうなるんだろう…?
そんな恐怖に支配されている。
5分くらいすると声がしなくなって
みんな教室から出ていったのがわかる。