君がいたから
ー1時間後
検査結果が出たみたいで
それを見にいった蓮先生…
「…大丈夫……大丈夫 」
そんなはずはないのに精神状態を保つ
ために、一人の部屋でそうとなえる。
しばらくすると蓮先生が戻ってきた。
ワガママで困らせてもいつも笑顔の先生が
深刻な表情を浮かべている。
怖い…怖いよ…
変な汗が出てきて、動悸までしてくる。
「結愛ちゃん………
検査の結果なんだけど…」
聞きたくない…
悪い結果だったらどうなるの?
耳を塞ごうとする。
「聞いてほしい 」
私の手をもって
真剣なまなざしで見る。
蓮先生の強い気持ちが伝わってきて
私は、首を縦にふるしかなかった。
「結愛ちゃんの血液を見ると
白血球の数が多くなっていて、赤血球、血小板が減少していた 」
その言葉だけだと事の重大さがわからなかった、
けど次の蓮先生の言葉で心を刺されたようになショックを受ける。
「結愛ちゃんは…白血病の可能性が
高いんだ 」