君がいたから
「はぁはぁ……… 」
苦しい………うまく呼吸ができない
まるで酸素のない空気を吸っているかのように…息をしてもどんどん苦しさが増していく
「結愛、次髄液抜くから、痛いけど
頑張って… 」
ひっぱられるというか、
刺された釘でも抜かれるかのような痛みを感じる…
なんでこんなに痛いの…?
地獄にいるような気分。
「痛ッ ゴホッ いゃー………はぁはぁ
グスン はぁ …ゲホツ ………ゴホッ … 」
息もあんまり吸えてない状態で
叫んでしまったので、喘息の発作まで出てきた。
「結愛、吸入器当てるから
落ちついてゆっくり深呼吸して」
「ゴホッ ………スー ハー 」
だんだん呼吸が楽になってきた。
だけど
痛みのショックと一瞬息ができなくなった怖さで
とぎれることなく涙がこぼれて
シーツにどんどん大きなシミをつくる。
「…うっ…グスン… なんで……こんな辛い………目に合わないといけないの…?」
ただの検査でこんなこと言うなんて
情けないけど…それでも、精神的苦痛を感じてしまう。