君がいたから
ーピピピピ ピピピピ
1分ほどすると体温計の音が鳴り響く。
「39度超えてるよ 」
体温計を取った、香帆がそう言う
嘘っ!
確かに身体がすごい熱いけど、そんなにあるとは思わなかった。
「結愛ちゃん、辛そうだから
お父さんくるまで、横になって 」
病院連れて行かれるのが嫌すぎて涙が出てきた。
1ヶ月間くらい前にお父さんから主治医変更って聞いていた。
小さい頃から診てもらっている、お父さんの同僚の陸人先生でも、病院行きたくないのに知らない先生とか無理…
「結愛、荷物取ってくるから早く横になる
美月は逃げないようにそばで見張っててあげて 」
「うん、結愛私が支えているから力抜いてベットまでいくよ 」
「グスン…………いやなのに 」
二人の気づかいは嬉しいものの、
ここにいたら病院行き確定だよ。
保健室から逃げることも考えたけど、美月に見張られているし、何より体が痛すぎて動くことができるかもわからない。