君がいたから
朝、小鳥がチュンチュン鳴いているのを
窓からなんとなく見る。
普段は特に意識してなかったけど
こうして観察してみると可愛くて
少しだけ気分も落ちつく。
「…ぁ…………結愛 、おはよう…」
外の景色をみてボーッとしていると、お母さんの声がした。
今日は検査結果が出る日だから
お母さんもそれを聞くために朝から来てくれているみたい。
「おはよう 、私は大丈夫だから帰ってもいいよ。
お父さんも蓮もいるし、
もし病気だったとしてもすぐに良くなると思うから」
作り笑いで
心にも思ってないことを言ってチクっと心が痛む。
だってお母さん、私が大病だと知ったら
ショック受けるでしょ…
昔、私が喘息を発症したとき
お母さん落ちこんでいたよね。
まだ3歳だったからその時はどういう意味で言っているのか全くわからなかったけど
『ママのせいでごめんね… 』って
私に何度も何度もそう謝るお母さんを見て
小さいながらに、私が苦しめているんだって
感じた。
今回は、ほとんどの確率でその時よりも重い病気…
家族だからバレないようにするのは無理なのはわかってる
だから単なる我儘だけど,どうしてもお母さんが悲しむところは見たくないの…