君がいたから
「結愛、熱あるのになんであんなところで遊んでいたの? 」
病室まで戻されると、ベットの上に座らされた。
蓮は喘息で無理したときのように
険しい表情をして見てくる。
怖くて思わずうつむいてしまった。
「結愛、こっちちゃんと見て 」
低い声がして…恐る恐る、蓮の顔を見ると
真剣なまなざしの蓮…
あまりの真剣さに目を反らせずに、
背筋もピンとなる。
「俺は、結愛になるべく痛いことや苦しい思いをさせたくない。
だから無理したときだけは怒るの…
他の人だったらこんなに怒ったりはしないよ。
けど結愛が大切だからさ、治療中はきちんと俺の言うことを聞いてほしい 」
いつも優しすぎるくらいの蓮が怒っていて
さっきまで怯えていたけど
蓮の気持ち聞いてもうしわけなくなって
涙が溢れる。
こんなに、私のことを想ってくれているのに
自分勝手なことして蓮の気持ち踏みにじって
最低だよ私………