君がいたから
「結愛は優しすぎるよ。
芽依ちゃんがかわいそうだから放っておけなかったのもちゃんとわかっているから
だから今回は特別に許すけど、次から自分のを優先して考えないと 」
「うん、わかった 」
言葉で伝えなくても、私の気持ちを全部理解してくれる。
安心して蓮にの方にいくと
いつもみたいに優しく両手で抱きしめてくれた。
「…じゃあ、嫌だと思うけど解熱剤の注射だけ頑張ろうな 。もう持ってきてもらっているから腕出して?」
いつの間にか銀色のトレーが置かれていた。
知らない間に持ってきたの誰…?
本当嫌だ…けどこれ以上迷惑かけられないから素直に腕を出す。
「おっ、自分から手を出すなんて偉いじゃん
見ると怖いから目瞑ってな 」
「………うん…グスン 」
涙を流しながら痛みからさるのをじーっと待つ。