何億もの星に想いをのせて。〜何度だってあなたを〜

春の目は真剣だ、、。

相当な覚悟だろう。この意志を俺は変えることは出来ない。

「...分かったよ。でも、会った時にはまた喋りかけても良いか?」

いつかまた巡り会えた時には。

『うん。ありがとう。』

「で、お前は今からどこに行くんだよ?」

聞いてもいいのかダメなのか。

でも、俺は聞く。

『それは、言えない。ごめん。』

言えないか...。もう誰にも場所を知られたくないのだろうな。

「お前は春が好きなのか?」

春の言葉で確かめたいと思った。

聞いてみたいと思った。

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