何億もの星に想いをのせて。〜何度だってあなたを〜

そして、彼女の話が始まった。

「私はある男の子と出会ったの。そして、好きになった。」

やっぱり恋愛関係だったのね。

予想は的中していた。

「でも、そんなある日私は事故にあって記憶を無くした。」

き、きおくを?

きおく、記おく、記憶。

「え?」と思わず口から漏れた。

「そう。記憶を無くした。その男の子と過ごしてた時のことだけをなくしていたの。」

好きな人の記憶だけをなくしていたの?
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