何億もの星に想いをのせて。〜何度だってあなたを〜

記憶のない私も願っている気がした。

「花に記憶が戻りますように。」

そう星に。

「春に会ってね。春を助けてあげて。きっと苦しんでる。」

そう私に。


お願いします。星さん。





おそらく、春からの想いが私の夢に出てきたように。

願いも寝て叶う。

そんな気がした。


「春...好きだよ。」

星を見上げてそう呟き目を閉じた。


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