星の向こうで待つあなたのもとへ
男性はそう言って笑う。その優しげな笑顔に私は一瞬にして恋に落ちた。

それから二人で会うことが増えて、男性のことを知るたびに好きという気持ちが大きくなっていった。

そして、出会ったから一年後の七夕の日、私と男性は近所で開かれているお祭りに出かけた。二人で浴衣を着て、おいしいものを食べて、たくさん遊んだ。その帰り道、男性が天の川の下、言ってくれた。

「僕は、初めて会った時からずっとあなたのことが好きです!結婚を前提に付き合ってください!」

生まれて初めての告白に、私は胸がギュッと熱くなっていく。幸せで、思わず男性に抱き付いてしまった。

「……はい。私も、あなたのことがずっと好きでした」

こうして男性と私は恋人になり、とても甘い物語が始まった。

付き合い始めてすぐに同棲して、二人で暮らし始めた。仲良く二人で料理をしたり、テレビを見たり、当たり前のことがすごく楽しい。そして、休日には遠出をして色んなところに行った。
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