アリサはもう逃げられない
亜梨沙は頭を下げ、もう今日はゲームをやめようとセーブしようとする。しかし、何故かゲームをやめることができない。いつもならゲームをやめたいと思えばすぐに画面の外に出られたのだ。
「えっ!?何で?」
パニックになる亜梨沙に、「ゲームは俺たちで乗っ取ったから亜梨沙は操作できないよ?」とチェシャ猫が笑う。亜梨沙は「ゲームって言った?」と真っ青な顔で訊き返した。芋虫がスッと亜梨沙の前に立つ。
「君が別の世界から来ているということは初めて会った時からわかっていた。そこで、どんな世界から来ているのかみんなで調べたんだ。もちろん自分たちがゲームの中のキャラクターだというのも知ってる」
「そんな……」
怖くなり、亜梨沙はその場に座り込む。するとマッドハッターと白ウサギが亜梨沙の顔を覗き込んだ。
「フフッ。そんなに僕らのことが怖い?」
「そんな顔も可愛いな〜。もっと見せて?」
マッドハッターと白ウサギに頭を撫でられ、亜梨沙の口から悲鳴が漏れる。二人から離れようとすると誰かに腕を掴まれた。
「えっ!?何で?」
パニックになる亜梨沙に、「ゲームは俺たちで乗っ取ったから亜梨沙は操作できないよ?」とチェシャ猫が笑う。亜梨沙は「ゲームって言った?」と真っ青な顔で訊き返した。芋虫がスッと亜梨沙の前に立つ。
「君が別の世界から来ているということは初めて会った時からわかっていた。そこで、どんな世界から来ているのかみんなで調べたんだ。もちろん自分たちがゲームの中のキャラクターだというのも知ってる」
「そんな……」
怖くなり、亜梨沙はその場に座り込む。するとマッドハッターと白ウサギが亜梨沙の顔を覗き込んだ。
「フフッ。そんなに僕らのことが怖い?」
「そんな顔も可愛いな〜。もっと見せて?」
マッドハッターと白ウサギに頭を撫でられ、亜梨沙の口から悲鳴が漏れる。二人から離れようとすると誰かに腕を掴まれた。