We can change〜仲間がいる限り〜
カカシの悩み〜おいらには、知恵がない〜
街中にある大きな学園。そこには悩みを抱える生徒たちが足を運ぶ場所がある。それは図書室。自分の授業がない時は、その先生は図書室で読書を楽しんでいるからだ。
「全然、相談してもいいですか?」
今日も生徒がその先生に声をかける。
「ええ、いいわよ」
その先生ーーーオズはそう言い、微笑んだ。
図書室の窓際でオズは読書を楽しむ。エメラルドのような緑の目に栗色の前下がりボブの髪を開け放たれた窓から入り込んでくる風に揺らしながら、本のページをめくっていく。
オズはこの学園で音楽を教えている。しかし、音楽の授業数はとても少なく、暇なことが多いオズはよく読書をしに図書室に来ているのだ。
「オズ先生、今悩み相談してもいい?」
オズが顔を上げると、麦わら帽子をかぶった青い髪のカカシの男の子がいた。高等科の二年生のカイルだ。
「あらカイル、どうしたの?」
オズは本に栞を挟んで閉じ、カイルに微笑む。カイルは恥ずかしそうに目を逸らした。その時、カイルの制服のネクタイがきちんとつけられていないことにオズは気付く。
「全然、相談してもいいですか?」
今日も生徒がその先生に声をかける。
「ええ、いいわよ」
その先生ーーーオズはそう言い、微笑んだ。
図書室の窓際でオズは読書を楽しむ。エメラルドのような緑の目に栗色の前下がりボブの髪を開け放たれた窓から入り込んでくる風に揺らしながら、本のページをめくっていく。
オズはこの学園で音楽を教えている。しかし、音楽の授業数はとても少なく、暇なことが多いオズはよく読書をしに図書室に来ているのだ。
「オズ先生、今悩み相談してもいい?」
オズが顔を上げると、麦わら帽子をかぶった青い髪のカカシの男の子がいた。高等科の二年生のカイルだ。
「あらカイル、どうしたの?」
オズは本に栞を挟んで閉じ、カイルに微笑む。カイルは恥ずかしそうに目を逸らした。その時、カイルの制服のネクタイがきちんとつけられていないことにオズは気付く。
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