We can change〜仲間がいる限り〜

オズの提案〜仲間がいる限り、私たちは変わることができる〜

「学園祭の出し物について？」

オズが本を読む手を止め、顔を上げるとドロシーが「そうなんです！学年とか関係なくチームを作っていいって言われたんですけど、何にしようかなって思って……」と言った。

もうすぐこの学園では学園祭が開催される。今年は例年とは違い、学年関係なくチームを作ってもいいとされた。そのため、図書室には学年のバラバラなチームが出し物を考えに集まっていたりする。

ドロシーは、カイル、ルカーナ、リオとレオ、そしてメイとチームを作ったようだ。カイルたちも「何にしようかな」と考えている。

「この人数じゃ、カフェとかはできないしね」

メイがそう言い、ルカーナが「じゃあ舞台発表？」と提案する。

「楽しそうだね！でも何をするんだい？」

カイルが訊ねると、「劇とかどうかな？」とリオとレオが言う。しかし、ドロシーが「この人数だと足りないと思うよ」と言い、また話は振り出しに戻っていった。