We can change〜仲間がいる限り〜
「メイ!すごくいいアイデアだよ、それ!!」

ドロシーがそう言い、カイルたちも「歌って」と言い始める。

オズは大勢の前で歌うなんて初めてだわ、と思いながらも「いいわよ」と頷いた。音楽が好きなことはオズだって同じだ。

「なら、作詞を私たちがして作曲をオズ先生にお願いしてもいいですか?」

ルカーナがそう言い、オズは「任せて」と頷いた。



それから数日後、ドロシーたちが協力して作詞をしてくれたおかげで、あっという間に曲が完成した。全員で歌うオリジナルソングだ。

「じゃあ、早速練習しよう!」

放課後の音楽室でカイルがそう言い、ドロシーたちも頷く。全員の想いを込めて、この歌は作られた。

「それじゃあ、始めますね」

オズが録音してきた音楽を再生させる。そして全員で歌い始めた。


果てしなく広がるあの空のように
僕らの絆は永遠につながる
悩みも苦しみも全てを分かち合って
出来上がったものは何より強いから


音楽室に歌声が響く。一緒に歌う仲間がいれば、どれだけ多くの人がいても怖くなどない。

オズは全員の笑顔を見て、温かい胸に手を当てた。
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