溺愛体質なクラスメートくん


そう言われ早歩きで門を通り抜けて教室へ。





あたしと綾乃ちゃんは席が前後だから一緒に席に向かう。





荷物を置いた綾乃ちゃんが大胆に椅子にまたがってあたしの席の方を向いてきた。





「綾乃ちゃん、ちゃんと座らなきゃだよ〜」





「はいはーい。で、さっきの話だけどさ。どんなイケメンだったか帰ったら教えてよね?」





綾乃ちゃんはイケメン好き。




だから、きっとお母さんが言ったイケメンくんが気になるんだろう。





「うん、わかったよ」





そう言った瞬間教室が騒がしくなった。





あ、星名くんが来たのかな。





そう思い教室の扉を見ると教室に入ってきた星名くんと目が合った、ような気がした。


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