溺愛体質なクラスメートくん


早く星名くんに伝えたくて猛ダッシュで家に帰った。




鍵がまだ空いてないってことは、あたしの方が先着いたみたい。





リビングで数学のテストを握りしめて星名くんの帰りを待つこと数分。





ガチャっと玄関の戸が開く音が。





「ただいま」





「星名くん、おかえりっ」





自分でもわかる。





声がるんるんしてることが。





「花宮さん、テンション高いね。数学の点、よかったとか?」





どうやらそれは星名くんにも伝わってみたい。

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