ダルメシアンのような君【完】
「すごい食欲……。若いねえ」
カフェで働いているけれど、こんなにマッハで食べる人なんてそうそういない。
私は思わず笑ってしまった。
「だって!おねーさんの料理おいしかったんだもん!」
彼は麦茶をも一気に飲み干して、食器を流しまで持って行った。
「あ、そんなことしなくていいのに」
「いいのっ!てか、おれがお世話になったのに片さないとか変でしょ?」
意外と礼儀正しいんだな。
イマドキの若者なのに。