ダルメシアンのような君【完】
もしかしたら、あの日はたまたま綺麗な格好だったけれど、普段は困窮した生活でまともに食事出来てなかったとしたら……?
たかが、一度しか会ったことない人だけど、そんなことまで深読みしてしまうくらいには情が芽生えていた。
「まあ、もしなんか進展あったら教えてよ。ちょっと気になるし」
「どうしよっかな〜」
「えー、そんなこと言うなら漫画貸してあげないよ?」
「ひどい!そんなモノで釣るなんてあんまりだよ」
なっこと私は笑いながら、他にも溜まりに溜まった愚痴を話し、その日は夕ご飯を食べて解散した。