17時、カフェオレ。
「こんにちはー」
「あ、お!制服じゃん!」
「あー、今日登校日で…いいですか?」
「いいよいいよ。でもスカートだからカウンターから出るときは気を付けてね?」
「はーい。荷物置いてきますね」
私はいつもの奥の部屋に荷物を置いた。
ロッカールームだとか、更衣室とかはないから、カウンターの奥にカバンを置いて、そこにあるエプロンを装着する。
貴重品管理は自分で、なお店だから
バッグもカウンターからすぐのところ。
「おぉ、高校生って感じ」
「え、高校生ですよ」
「はは、そうなんだけどさ」
でも、制服でここに来るのは初めて。
夏休みだからいつも私服で来てたしね。
「こんなかわいい女子高生の子がバイトしてるなんて知ったらうちの店も繁盛しそうだな…」
「マスター、なに言ってるの」
「だって俺正直、こんなかわいい子がこんな古びた店でバイトしてくれるなんて思ってなかったからね」
「…いいお店なのに」