17時、カフェオレ。



「ごめん、お待たせ」


そんな時に先輩が戻ってきて


「いいよなーこんな可愛い彼女」


さっきの方々が、思いっきり冷やかしてくる始末…


「は?別にそんなんじゃねーって」

「照れるなよー」


・・・だから違うってば。
私はこの人のこと、好きでもないってば。


「だからちげーって。
とりあえず行こ」

「あ、はい」


私は大人しく伊藤先輩にくっついて、その場を離れた。


「人がいないとこのがいい?」

「あ、はい。
その方がいいですね」

「んじゃ体育館の裏でも行くか―」


体育館の裏…そういえば行ったことないな…
代表的なところだよね、体育館裏とか。

いじめとか、そういうところに使われてそうだもん。


「…あの、すみません
突然呼び出したりして…」

「ん?俺は全然いいけどね。
でも理玖に変な誤解、されたりして」

「えっ」

「俺理玖と食べようとしてたし。
理玖置いてきて、しかもあいつら変に騒いでたし?
勘違いしてるかもなー、これは」

「え、えー…
勘違い…しますかね…?
してたら否定してくださいね」

「別にいいじゃん?勘違いさせとけば。
もしかしたら嫉妬するかもだし」

「絶対しませんよ!」


そんなこと言ってたらあっという間に昇降口について、靴を履いて体育館の裏へと向かった。


「ほい、ここ座んな」

「あ、ありがとうございます」


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