17時、カフェオレ。
「そっか。
…じゃあ、俺も一緒にお昼食べていいんだ?」
「え?」
俺も…?ってどういうこと…?
「昨日、将人のこと誘ってたじゃん?」
「あ、あぁっ…!
あれは、紅茶の試飲を頼んだだけなんです!」
まったく違うけど。
まったく頼んでないんだけど。
でも、本当のことなんか言えないもんね…
「そうなんだ。
昨日飲みにきてたもんね、将人」
「…はい」
まぁ、本当は偵察にきてて、そのあとの尾行がメインだったんだけどさ…
「…あのさ
2人って付き合ってるわけじゃないよね?」
「え、えぇ!?違いますよ!
あ、昨日の伊藤先輩が私のこと狙ってるとかいうやつなら冗談ですからね…!?」
もう、先輩のバカ!!
変な勘違いされちゃったじゃんか!!
「はは、そっか。
正直、前は優奈ちゃんの友達を狙ってるとか言ってたのに、心変わり早いなーって思ってたんだよね。
さすがに昨日は驚いたけど、やっぱ嘘だったか」
「はい!!」
誤解されたくなくて必死な私をみて、先輩は笑った。
「優奈ちゃんの好きな人、彼女いるって言ってたもんな」って。
「…はい」