17時、カフェオレ。


「…じゃあ、俺もやめとくよ」

「え?」

「優奈ちゃんいなきゃつまんないし」


―――ドキン、と
その先輩の笑顔と言葉に私の胸が強く打ち付けた。


「…わ、私といて楽しいですか?」


私のその問いに先輩は笑顔で

「うん」

と答えた。


「…私も、先輩といると楽しいです!!」

「はは、そっか
ありがと」


ドッキドキの私と、落ち着いた笑みを浮かべる先輩

先輩をドキドキさせること、私にもできるのかな…


「…ちなみに
俺と将人、どっちといた方が楽しい?」

「えっ…」


なんで、伊藤先輩…?
でも、そんなの決まってるじゃん…


「…理玖先輩といたほうが、楽しいです」


やばい、顔赤いかもしれない…
でもちゃんと伝えたくて…顔が歪んでるかもしれないけど

ちゃんと、目を見て伝えた。


だけど、先輩には思いっきり顔を背けられた。


「…あの…?」

「……なんか、前もそうだったけど
たまに優奈ちゃんに告られてる気分になる
めっちゃ照れる」


そういって顔を腕で隠す先輩の耳は赤かった。

…ねぇ、先輩?
私は今も、文化祭の時も、全身であなたに好きって表しているんですよ。


好きです、先輩。


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