17時、カフェオレ。
夏休み明けの初日から授業が再開し、久しぶりの1日学校は疲れたけど
すぐにバイトに行かないと間に合わない私は急いで学校を出る。
「未希、また明日ね!」
「優奈ー、ちゃんと話しかけなさいよ~」
…もう、未希ったらまたそんなことを…
そんな簡単に話しかけられたら苦労しないってば!
私は急いで階段を降り、靴を履き替えて学校を出た。
私の腕時計はもう15時40分をさしている。
本当に時間がない~!!
急いで校門を出て歩いていると
「優奈ちゃん!」
後ろから、誰かに呼ばれた。
「俺、手紙出した…」
「あー…」
…長谷川くん、だよね…
またこの時間のないときに…
「あの、読んでくれた?」
「あ、うん」
「そっか、よかった。
ずっと連絡なかったから俺不安で」
「あ、ごめんね…」
連絡は…さすがにできなくて。
連絡先を知られたくなくて、なんで口が裂けても言えないや…
「あの、私長谷川くんの気持ちには応えられない。
ごめんね…」
じゃあ、と歩き出そうとしたら
「待って!」
腕を、ガッと掴まれた。