17時、カフェオレ。
う、わ…最悪…
そういえばさっき換気しようってドア開けといたんだっけ…
「よかったな。誘う手間省けたじゃん」
「…もー!マスターのせいだよ!」
マスターはそう言い逃げして、裏へと行った。
もうあれ、そのままこのお店から抜ける気だな。まったく…
「…すみません、騒がしくて…」
「いえいえ」
先輩はそう言って、いつもの席に座った。
「ご注文はなにになさいますか?」
「今日のおすすめのミルクティーで」
先輩は、メニューも開かず
迷わずそう言った。
「…今日もミルクティーでいいんですか?
コーヒー系もできますけど…」
「うん。
俺は優奈ちゃんが淹れるのはなんでも好きだから。
これからは、優奈ちゃんのミルクティーの味と向き合ってこうかなって」
私の目を見ながらそういう先輩の優しい笑顔とその言葉に、私の胸はきゅんっとした。
もう、この人のこういうところ
本当にだいすき。
「…かしこまりました」
私は笑顔で注文を受け、茶葉を取りに行った。