17時、カフェオレ。
「俺らも、クリスマス
どこか行く?」
「……え」
「それとも先約、ある?」
「な、ないです!
行きたいです!」
「そっか、よかった」
もうすぐ12月。
今年の冬は、すごく楽しいことが待ってる予感、だね。
「……先輩」
「ん?」
「…だいすきです」
「えっ…」
私がそう言ったら、先輩の顔がメラメラと赤くなっていった。
「ふふ、照れてるー」
「…先輩をからかうんじゃないっ」
「からかってないですよー。本気ですもん」
先輩は、赤くなった顔を隠しながら
「…そんな可愛いことされると、俺の計画崩れるよ」
そんなことを言った。
「計画?え、なんのですか?」
「…言わない」
「知りたいです知りたいです!」
私がそう問い詰めると、先輩は顔を赤くしたまま
「…優奈ちゃんのその敬語とったり、俺のこと先輩って呼ばなくさせたり
そういう、…関係の進歩のための準備」
「えっ…?」
「……だーーーから、…気持ちは前から結構向いてた、みたい」
え、え待って
それって、前から私のことを…?
「……何回も優奈ちゃんに振り回されて、俺けっこうショック受けてたんだからね」
「……うそ、ですよね…?」
「将人にも何回も嫉妬したし」
「……だって先輩には、紫那さんがいたのに…」
「…本当、俺最低だよな。
彼女いたくせにな」