17時、カフェオレ。



走ったおかげで、なんとか55分までにはお店につけた。


「だ、大丈夫?」

「はぁ…はぁ…
す、すみません…」

「いや、いいけど…」


マスターは、汗びっしょりで走ってきて息も切れてる私に、お水を出してくれた。


「どうかした?なにかあった?」

「いや、あの…
ちょっと同級生に絡まれちゃって…」

「同級生?男?」

「…はい」

「やっぱり可愛い子は違うな~」


…な、にをいってるんだ。

でも…あのお兄さんが来てくれて助かったな。本当に。
あのまま、誰もきてくれなかったら私、どうなってたか…

ってか長谷川くん、あれで諦めてくれたらいいんだけど…


「すみません、準備しますね」


お水を飲み干し、汗を拭いて
私はエプロンを付けた。


< 18 / 186 >

この作品をシェア

pagetop