17時、カフェオレ。



「喫茶店の子だ!って気づいて、すぐ助けちゃったよ。
遅刻したら、俺ここでこれ、飲めないもんね」

「え、でも
私が遅刻したらたぶんマスターが…」

「でも俺、君が作るカフェオレの方が好きだな」


ふぇっ…!?
え、今なんと…!?

て、てか
マスターが作るやつと味違う…!?


「マスターのはミルク多すぎて。
でも俺が多くしてくれっていったのに、多いですとも言えなくて。

だから君が作ってくれたやつを、飲みたかったんだ」

「そ、そうなんですね…」


なんなの、その嬉しいやつ…
顔赤くないかな、大丈夫かな…?


「…あ、あの
何年生なんですか?」

「ん?2年。君は1年生?」

「あ、はい!」


2年生!?
見えない!大人っぽい!!

え、1年違うだけでこんなに違う?すごい落ち着いてるし、知的だし…


「そっか。全然知らなかったよ」

「あ、私もです」


こんなかっこいい先輩がいたなんて…
…まぁ、長谷川くんなんて同い年なのに知らないしな…


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