17時、カフェオレ。



あの一件があってから、先輩は毎回絶対私に話しかけてくれた。


「あ、あれから大丈夫?
あの男子になにもされてない?」

「あ、はい!
あれから話すどころかまだ顔も合わせてないですよ」

「そっか、よかったね」

「はい!」


ま、長谷川くんも部活があって私にかまってる暇なんかないんだろうけど。
私も話すことはもうないから助かるや。


「そういえば、優奈ちゃんてバイト休みあるの?」

「あ、ありますよ!
日曜日はマスターも用事がなくてお店に立ってるので、私は日曜日がお休みなんです」

「そうなんだ。そうだよね。
たまには休まないと、マスター訴えられちゃうよね」

「はは、そうですよ!」


たった2時間しか働いていないし、それに理玖先輩に会えるなら…本当は毎日でも来たいくらいだもん!


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