17時、カフェオレ。
私は突然の思い付きで、勉強道具を持ってバイト先の喫茶店までやってきた。
ここなら涼しいし、飲み物も好きなのでてくるし、なにより
もうすぐ17時。
もしかしたら、理玖先輩に会えるかもしれない!!
「優奈ちゃんが休みの日にくるなんて珍しいね?」
「だってー、暑くて勉強はかどらないんだもん」
「テストかぁ。大変だね。
じゃあごゆっくり」
マスターはそういって、私の大好きなミルクティーをテーブルに置いていった。
もし理玖先輩が来るなら本当はカウンターがいいけど…
もし来なかったら、私が勉強できないのがマスターにバレちゃうから、私は先輩がいつも座る席のすぐ後ろのテーブル席に座った。
どうか、先輩来ますようにと願いながら、私は17時になるのを待った。