17時、カフェオレ。



…に、しても
数学、全然わかんな…

なに、これ
え、なにを求めるの?


公式どれよー…


「優奈ちゃん?」


えっ…


「え、理玖先輩!!いつの間に!」

「はは、今来たとこ。
優奈ちゃん勉強中?
あ、来週テストだもんね」

「あー…ははは」


やばい、変なとこ見られた。
全然ペン進んでなかった…

こんなことなら得意な英語やっとけばよかった…


「そこ、わかんないの?」


ギクッ…!
や、やっぱ見られてたか…


「俺、教えようか?」

「…えっ、えぇ!?
い、いいですよ!」


ますますバカがバレるもん!!


「はは、まぁ俺こんなんでも1年生の数学ならわかると思うしさ」


い、いやいや…
見るからに頭いいですよね、先輩…

見た目がもう知的だもん…


「僕こっち座りますね」


先輩はマスターにそういって、私と向き合うように座った。


「今どこらへんやってるの?」


そういって、先輩は私の教科書を持ったけど

…ラッキーなのか、アンラッキーなのか…


「あぁこれはね…」


ち、ちかい…っ!!


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