17時、カフェオレ。
それから私はバイトの支度をして、マスターを追いやってから
私は先輩のカフェオレを淹れた。
「今日はお祝いってことで、ケーキも頼もうかな」
「あ、それならカフェオレにはちょっと苦めのガトーショコラがおすすめですよ。
甘いのがよかったらパウンドケーキとか…」
「なら、ガトーショコラで」
「かしこまりました」
私はガトーショコラをお皿に乗せ、先輩の前に差し出した。
「あ、優奈ちゃんの分もね?」
「え、私のも?」
「うん、俺おごるよ。ご褒美に」
「え、だめですよ!私がお礼する約束です!」
「あ、じゃあ俺のは優奈ちゃん、優奈ちゃんの分は俺が払うってことで」
「…もう、それじゃ変わんないじゃないですかぁ」
「いいじゃん、俺がそうしたいんだから。
好きなの取りな?」
「…じゃあ、先輩と一緒のを」
私は、先輩と同じガトーショコラを取った。
飲み物は大好きな紅茶に、ミルクを注いで。
「はい、かんぱーい」
「…いただきます」
先輩はカフェオレ、私はミルクティーを一口飲んだ。