17時、カフェオレ。



それから私はバイトの支度をして、マスターを追いやってから
私は先輩のカフェオレを淹れた。

「今日はお祝いってことで、ケーキも頼もうかな」

「あ、それならカフェオレにはちょっと苦めのガトーショコラがおすすめですよ。
甘いのがよかったらパウンドケーキとか…」

「なら、ガトーショコラで」

「かしこまりました」


私はガトーショコラをお皿に乗せ、先輩の前に差し出した。


「あ、優奈ちゃんの分もね?」

「え、私のも?」

「うん、俺おごるよ。ご褒美に」

「え、だめですよ!私がお礼する約束です!」

「あ、じゃあ俺のは優奈ちゃん、優奈ちゃんの分は俺が払うってことで」

「…もう、それじゃ変わんないじゃないですかぁ」

「いいじゃん、俺がそうしたいんだから。
好きなの取りな?」

「…じゃあ、先輩と一緒のを」


私は、先輩と同じガトーショコラを取った。

飲み物は大好きな紅茶に、ミルクを注いで。


「はい、かんぱーい」

「…いただきます」


先輩はカフェオレ、私はミルクティーを一口飲んだ。



< 36 / 186 >

この作品をシェア

pagetop