17時、カフェオレ。



「はいはーい」

「あ、じゃあ栗原さんどうぞー」

「やっぱ文化祭ならカフェでしょ!王道に」

「えー、カフェだるくねー?」

「忙しそうだし―」


…うわ、いきなり反対された。
カフェ…男子は嫌がるよなぁ…女子向けだもんね…


「こら男子!
本当にいいの?
優奈のかわいいエプロン姿、見られなくなってもいいのか!」

「えっ…」


ちょ、なにそれ…


「いやもうこれカフェで決定っしょ!」

「だよな!
カフェ賛成~!」


な、なにそれ…


「ふふ、やっぱり優奈人気は健在ね~」

「なに、それ…」


なんかよくわからないけど、無事カフェに決定したみたい…
ってか、私のエプロン姿なんて別に特別なものじゃなくない…?

しかも制服でやるならほとんど変わらないし…


「ね、メニューとかレシピは優奈考えてよ!」

「え、私が?」

「そ!私も手伝うしさ!」

「俺も俺も!俺もその係がいい~!」

「俺もー!俺んち家、食堂やってるし~!」

「はぁ?お前食堂とカフェは全然ちげーだろ!」

「でも俺も桃瀬さんと同じ係~!」


え、え。
私メニュー決めるの決定?

ってか、それそんなに人数いらないと思うんだけどな…


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