17時、カフェオレ。



それから私は、バイト中
文化祭のためのメニュー作りに必死になった。


「…優奈ちゃん、気合入ってるね」

「これだけは絶対譲れないんです。
あ、お金はちゃんと払いますから」


ケーキとかのレシピはネットで適当に拾えばいい。
なんとでもなる。

ジュースも注ぐだけ。


あと用意するのは
コーヒー類と、紅茶類。


どっちも、私は手を抜きたくなかった。
やっぱりカフェをやるなら、この2つがメインになるから。


「こんにちは」

え?


「あ、ごめんなさい。
いつものでいいですか?」


いつの間にか、カウンターに理玖先輩が座っていた。
全然気づかなかった…夢中になりすぎてた…

てかいつのまにかマスターもいないし…


「はい、いつものでお願いします」

「少々お待ちください」


先輩との会話はこれ以外ないけど…
でも、今の私にはカフェやる使命感のおかげで全然つらくない。


絶対、おいしいものを作るんだ。


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