17時、カフェオレ。



それから数日して


「なにこれ!めっちゃおいしい!」


私の力作ミルクティーが完成した。


「でしょ、でしょ?」


コーヒーは値段が高くなってしまうという観点から、結局インスタントを使うことになった。
ミルクもただの牛乳。

ミルクティーのミルクも、ただの牛乳。


まぁ…そこらへんは仕方ないよね。
だって文化祭だもん。予算にも限界がある。

なんならみんながら「せめてミルクティだけでも…!」という私のわがままを聞いてくれたから、エプロンは下半分だけのものになってしまった。


「優奈~!エプロン合わせてみて~!」

「はーい!」


放課後バイトがある私は先に帰らせてもらってるから
その分、朝早くきていろんなことをする。

コースターも手作りだから、それを作ったりね。


「おぉ、やっぱりエプロンつけると可愛さ増すわ」

「え、そう?これだけなのに?」

「色もかわいいし、ポケット大きくしたのも正解!
すっごい可愛いよー」


ポケットには注文伝票と、書くためのボールペンがセットされるんだって。
なかなか本格的だね。


「あとはこれ、ネームプレート!」


それと、ワイシャツの胸ポケットには『ゆな』と書かれた手作りの名札がつけられた。


「ん、これで完璧!」

「優奈には人気ナンバーワンとか書けばよかったのに」

「あ!それ面白いかも!」

「え!これで大丈夫だよ!」


もう、未希変なこと言わないでよね…


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