17時、カフェオレ。



―――翌日、文化祭当日


「うわぁ、すごい…」


メニューを考えるのでいっぱいいっぱいだった私は、朝教室の飾りつけを見て驚いた。

本当にオシャレなカフェみたいで…


「え、これコースター?
すごい量だね」


目についた手作りコースターは山になっていた。


「途中でなくなったら困るからね!」

「そうだよね。
本当、すごい…全部手作りなんだぁ…」


教室の机ももうしっかり動かされ、キレイに配置されていた。


「みんな何時に来たの?」

「私らは6時半にはきたけど、もっと早く来てる男子もいたよ?」

「そうそう!飾りつけは男子の仕事だしね!」


そんな話をクラスの子をしていたら、

「優奈~!こっちこっち!」


しっかり作られていたカウンターの中から、未希が呼んできた。


「未希、おはよ」

「おはよ!見て、ここでお湯沸かせるよ!」

「え、ガスコンロ?誰か持ってきてくれたの?」

「そりゃ優奈のためなら男子も文句言わないって」

「…その、私絡みなんなの、いったい…」


でも、これならわざわざ家庭科室行かなくていいし…助かるや。
これ先生よく許可してくれたな…


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