17時、カフェオレ。



「んじゃとりあえず、私一杯入れようかな。
未希、試飲してみてよ!」

「オッケー!」


私はとりあえず、インスタントでないのは紅茶だけだから
ストレートからレモン、ミルクを淹れた。


「ん、うまっ」

「本当?よかった!
あとはケーキだね。ケーキはさすがに家庭科室だよね?
とりあえず家で焼いてきたやつ置いてくからセットお願いしてもいい?」

「あ、うん!おっけー!」


さすがに、ここで全部ケーキを焼く時間はないから、家でも少し焼いてきた。
生クリームとかは使えないからカップケーキくらいしかできないけど…


家庭科室に向かうと、私のクラスが使うスペースにはすでに手伝ってくれる男子が数人、準備をしてくれていた。


「おはよ。みんな早いね」

「そりゃ桃瀬さんと一緒だし!」


…だから、その私絡みの、なんなんだろ…
まぁいいけど…



それから、未希も合流して、ケーキやクッキーなんかを焼いていった。
文化祭が始まる10時まで、できることを進めていく。


「なんか、こんなにうまくいくなんてね」

「ね!ケーキもクッキーも失敗ないし、みんなが朝早くから来てくれたおかげだねー」


私なんて、超のんきに7時半登校…
みんな早く来てたんだなぁ…


「ってか優奈、先輩誘えたの?」

「え、一応クラスに来てくれる約束はしたけど…」

「え、それだけ!?」

「だって…先輩彼女いるわけだし、それなのに私とだとなんか…
いろいろ悪くて…」

「なに遠慮してんの!
ってか彼女だって、本当に先輩のこと好きならそんなに長い間放置するなんておかしいよ!
絶対もう冷めてるって!」

「そうかなぁ…」

「そうだよ。
好きならさ、連絡くらい絶対すると思うもん」


そう、だよね…
好きだったら連絡は一番にしたいよね…


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