17時、カフェオレ。
その日の夕方、私は待ちに待ったバイトの時間だったから、学校終わってすぐお店へと向かった。
「お、早いじゃん」
「へへ、早く働きたくて」
「お、いい心意気だ!」
お店につくとちょっと早いけど、私は荷物を置いてエプロンを付けた。
「今日、さっそくゆなてぃー頼んだ人いたよ!」
「え!うそ、本当ですか!?」
「うん!
俺も上手に淹れられるように頑張らないと!
はは、高校生でも淹れられるんだから、マスターなら絶対余裕で淹れられるよ。
そんなことを言いながら、私はマスターに紅茶の淹れ方を改めてレクチャーした。
私の方がバイトなのにね。
「ありがとう。
いやー、俺コーヒーは任せろって感じなんだけどね」
「マスターのコーヒー、おいしいですもんね」
ま、少しでもお役にたてるのなら、私も頑張らせていただきますよ。
―――カランカラン、
あ。
「いらっしゃいませ!」
「いらっしゃい」
理玖先輩が来店されて、時計を見たらもう4時25分で…
「やばい!俺もう行かないとじゃん!」
マスターは急いでお店を出て行った。