17時、カフェオレ。



午前中で終わった学校のあと、夕方からバイトがある私はそのまま未希と時間まで遊んだ。


「ね、そういえばラブレター中見た?」

「え、まだだけど…」

「見てみてよ!気になるー!」

「だ、だめだよ!
さすがに長谷川くんに悪いよ…」

「…もう、真面目だなぁ。
いいじゃん、長谷川なんだし」

「そういうわけにはいかないよ!」


こういうの他人に見せたら、さすがにデリカシーないもん。
確かにチャラチャラしてる人だけど…でもすごい緊張してこれを出してくれたのかもしれないし…


「ま、仕方ない。
優奈のそういうところがまたモテるんだもんね~」

「あ、そろそろバイトの時間だから行かないと」

「そっか、じゃあ次は夏休み明けだね!」

「未希、宿題忘れないようにね?」

「それそのまんま優奈にお返しします!」

「はは、はーい。
じゃあまたね!」

「頑張ってねー」


私は未希と別れ、今日もあの喫茶店へと向かった。


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