17時、カフェオレ。



***


「ごちそうさまー」


17時半、マスターがお店に帰ってきて
先輩たちは席を立った。


「あ、伊藤先輩!」

「ん?」

「…ちょっと残ってもらえますか?」

「ん?うん。いいけど。
あ、じゃあ理玖先帰れよ。じゃな」

「…あぁ」


そういって理玖先輩はお店を出て行って
伊藤先輩はまたカウンターへ座った。


「…俺いて平気?」

そんなとき、私の横でそんな声が聞こえてきて

「あー…
…マスター、お客さんいないので裏で休んでていいですよ?」

マスターは笑って裏へ行った。


「どうしたの、俺だけ残して」

「あ、えーと
とりあえず、いろいろありがとうございました。
なんか今日いろいろ助かりました」

「あー、なんか俺来た時、じゃっかん空気重かった気がしたけど勘違いじゃなかった?」

「…はい」

私は今日あったことを一通り伊藤先輩に話した。
カフェオレ彼女のことも。


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