塩対応彼氏の恋愛事情。
焦りは禁物、先生はそう言うけど…
「彼氏、なんだよね…」
あんなにかっこいい人が私の彼氏なんて少し信じられないけど。
「篠宮、入るぞー。」
朝ご飯を食べ終え、少ししてからノックの音がした。
「どうぞ!」
まだ少し体が痛むけど、立てないほどではない。
支えが必要な時もあるけど…。
「体大丈夫?これお見舞い。」
「ありがとう、遊佐くん」
入ってきたのは遊佐くんと…
「玲華!」
3日ぶりくらいかな?
確か社長の付き添いで出かけてて、今日3月1日に……
あれ?3月1日って、なんの日だっけ…
「莉茉?大丈夫?」
慌てて駆け寄ってきた玲華にもたれかかり、頭の痛みが治まるまで時間がかかった。