塩対応彼氏の恋愛事情。



それからメリーゴーランドやジェットコースターに乗り、お昼ご飯を食べ少し休んだ。


「じゃあ最後、観覧車…は水瀬さん高所恐怖症でしたよね。」


パンフレットを持ち、最後に乗りたい観覧車を眺めてそう言うと、水瀬さんは驚いた顔をした。



「…なんでそれ……」


…それって、なんの事だろう。
なんでそんなに驚いているのかもわからないし…。



「…いや、いい。乗ろっか、観覧車」


そう言って水瀬さんは私の手を引き、空いていた観覧車にはすぐ乗れた。



「やっぱり嫌でしたか…?」

観覧車に乗ってからずっと外を眺めている水瀬さんに恐る恐る聞いてみる。

すると目が合い、水瀬さんはクスッと笑った。



「ちょっと考え事。」



< 117 / 147 >

この作品をシェア

pagetop