塩対応彼氏の恋愛事情。
「喧嘩…というより、俺が全部悪い。」
莉茉がどんな気持ちで俺を見ていたか。
逆に俺が莉茉の立場だったら、嫉妬に狂って何をしていたかわからないくらい。
「…最低なんだ。」
莉茉は俺の事を忘れたいくらい、あの日の事が嫌だったんだろう。
だったら思い出させず、今のままいれたら幸せなんじゃないか。
そう、一瞬でも思ってしまった。
「だから莉茉、俺達───」
描いてた未来の、最悪の結末。
所謂“バッドエンド”を、この手で手繰り寄せている。
「────別れよう。」
絢都side end