塩対応彼氏の恋愛事情。
「その名前なら水瀬からよく聞いてるよ。まさかこんな風に話せるなんて、何かの縁かもね。よろしく、莉茉」
「よ、よろしくお願いします!清水さん!」
「玲華って呼んで?」
「そ、そんな恐れ多い!!」
そんなこんなで、私と玲華が仲良くなるのに時間はかからなかった。
「水瀬は多分想像通りだと思うけど、甘いものは苦手。」
「想像通り!」
「あぁ見えて幼稚園の時のお化け屋敷で泣いた事もあるんだからね?」
「か、かわいすぎる…!」
私の知らない水瀬さんのことや、好きなもの、嫌いなものは全部玲華が教えてくれた。
私以外にも水瀬さんのことを好きな子は沢山いたのに、私にだけ。
でも玲華はずっと言ってたっけ。
“水瀬はやめときな”…って。