塩対応彼氏の恋愛事情。
「ぐっすり寝てたね。」
冷たい水がぽたぽたと落ちてくる。
少しだけ絢くんの声色が怒っているように感じたのは、気の所為?
「ごめんね、すぐご飯の準備するから…」
時計の針はとっくに20時を過ぎている。
絢くんも仕事疲れてお腹すいただろうに、申し訳ないことしちゃったな…。
「その事だけど、今日は食ってくるからいいって莉茉に連絡…………寝てたか。」
「……スミマセン。」
たしかに携帯を見てみると、ちゃんと今日はご飯いらないというメールがきてた。
「…そういえば昼、元気なかったけど」
1人だからと簡単なもので済ませて、食べようとしていた時にこの質問。
ご飯、むせかけた。