煌めいて初恋

「くそー!俺もここで育ちたかった!」


琉矢が悔しそうな声を上げた。


「ふっ、そういう問題じゃないだろ」


「ただでさえモテないのに、魚の手づかみなんてやったら更にモテなくなるぞ」


昴と琳に口々に言われ、琉矢はグッと言葉に詰まった。


「おい琳、モテないは余計だ!」


キーッと悔しそうに琳にかみついた。


「でも、みんなアイドルだからモテるよね?ファンとかいっぱいいるんだよね」


疑問を問いかけてみた。


「それがモテないんだよなー!だって俺彼女いたことねーし」


琉矢がぼやいた。が、


「俺はいるけど?彼女。告白も結構されるし。琉矢がモテないだけだろ」


琳はそれをバッサリ切った。


「なんだとこら」


琉矢が再び突っかかる。


「智だってミステリアスだとかってファンに大人気だし、昴は…まあ言うまでもないな。琉矢は何で言うんだろ?元気枠?あー、アホ枠だな」
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